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キョウマルシャクナゲ
常緑低木。高さ2~6 m。葉柄は長さ25~35 mm。若葉の表面ははじめ黄褐色の伏毛があって夏まで残り、下面は圧伏した枝分かれしない綿毛がうすく覆う。花冠は蕾でピンク色、開花時は淡紅色からトキ色となる。花柄25~35 mm、花冠は先が5裂し径4~5 cm、雄蕊10個。花柱は雄蕊よりも短い。近似種のホンシャクナゲは葉表の毛が早落し、アズマシャクナゲの葉裏の綿毛は枝分かれする。
1. 種の解説常緑低木。高さ2~6 m。葉柄は長さ25~35 mm。若葉の表面ははじめ黄褐色の伏毛があって夏まで残り、下面は圧伏した枝分かれしない綿毛がうすく覆う。花冠は蕾でピンク色、開花時は淡紅色からトキ色となる。花柄25~35 mm、花冠は先が5裂し径4~5 cm、雄蕊10個。花柱は雄蕊よりも短い。近似種のホンシャクナゲは葉表の毛が早落し、アズマシャクナゲの葉裏の綿毛は枝分かれする。
2. 分布
日本固有変種で、本州(長野県南部、静岡県北部)に分布する。県内では西部に分布する。
3. 生育環境
温帯から亜高山帯下部の深山に生育する。
4. 生育状況
産地は天竜区に局限している。産量は少ない。林冠の日陰により生育が悪化している。
5. 減少の主要因と脅威
遷移の進行が主要因である。園芸採取も脅威である。
6. 保護対策
林冠を覆っている樹木を伐開することにより、被陰を回避して光条件を改善する。
(静岡県版レッドデータブックより)