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チシマヒョウタンボク

落葉小低木。高さ1 m。枝は四角で中実。葉は楕円形で長さ2~5 cm、葉柄は短く、無毛で対生する。側脈は4~7対あり裏面に隆起する。花期は7月。花柄は長さ5~12 mm。花は濃紅紫色で、子房が癒着した2花をつける。花冠は2唇形で長さ8~12 mm。上唇は長さ6~7 mmで4裂する。液果は2個が合着して紅熟する。近縁種のスルガヒョウタンボク(エゾヒョウタンボク)は花が緑黄褐色から褐紅色である。
1. 種の解説
落葉小低木。高さ1 m。枝は四角で中実。葉は楕円形で長さ2~5 cm、葉柄は短く、無毛で対生する。側脈は4~7対あり裏面に隆起する。花期は7月。花柄は長さ5~12 mm。花は濃紅紫色で、子房が癒着した2花をつける。花冠は2唇形で長さ8~12 mm。上唇は長さ6~7 mmで4裂する。液果は2個が合着して紅熟する。近縁種のスルガヒョウタンボク(エゾヒョウタンボク)は花が緑黄褐色から褐紅色である。
2. 分布
国外ではロシア(サハリン、カムチャツカ、アムール、オホーツク)に、国内では本州(中部以北)、北海道に分布する。県内では中部(南アルプス)に分布する。
3. 生育環境
高山帯の日当たりがよく、岩礫が多いやや湿った凹地に生育する。
4. 生育状況
産地は南アルプスで最も北の地域に局限している。産量はきわめて少ない。
5. 減少の主要因と脅威
植生遷移と登山者による踏圧が主要因である。
6. 保護対策
登山道を指定して、踏圧による影響を軽減する。
(静岡県版レッドデータブックより)