コンテンツ詳細
ムギラン
常緑多年草。樹木などに着生する。根茎は細くてやや硬く這う。偽球茎は卵形で長さ4~7 mm、先端に厚い1葉がつく。葉は長楕円形で長さ10~35 mm、先は鈍頭。花期は6~7月。花序は側生し、黄白色の花を1~3個つける。萼片と側花弁は卵状楕円形で3~4 ㎜、縁に毛がある。唇弁は狭卵形で反曲する。近縁種のミヤマムギランは葉の長さが40mm以上あり、先が鋭尖である。
1.種の解説常緑多年草。樹木などに着生する。根茎は細くてやや硬く這う。偽球茎は卵形で長さ4~7 mm、先端に厚い1葉がつく。葉は長楕円形で長さ10~35 mm、先は鈍頭。花期は6~7月。花序は側生し、黄白色の花を1~3個つける。萼片と側花弁は卵状楕円形で3~4 ㎜、縁に毛がある。唇弁は狭卵形で反曲する。近縁種のミヤマムギランは葉の長さが40mm以上あり、先が鋭尖である。
2.分布
国外では朝鮮半島に、国内では本州(宮城県以南)、四国、九州に分布する。県内では伊豆、東部、中部、西部に分布する。
3.生育環境
暖帯の樹幹や岩上に生育する。
4.生育状況
産地は中部と西部に多い。産量は多い。生育状況は群生する割には開花数が少ない。
5.減少の主要因と脅威
森林伐採や風倒木が主要因である。岩塊の崩壊や園芸採取も脅威である。
6.保護対策
着生している樹木の伐採を回避することが重要である。
(静岡県版レッドデータブックより)