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ヤマオオウシノケグサ
多年草。高さ15~50 cm。オオウシノケグサに似ており、葉は線形で、幅1~2 mmで束生する。花期は7~8月、護穎はすみれ色を帯び、芒がない。
1. 種の解説多年草。高さ15~50 cm。オオウシノケグサに似ており、葉は線形で、幅1~2 mmで束生する。花期は7~8月、護穎はすみれ色を帯び、芒がない。
2. 分布
日本固有種で、北海道、本州(至仏山、長野県、白山三ノ峰など)に分布する。県内では中部(南アルプス)に分布する。
3. 生育環境
高山帯の岩場、岩礫地、砂礫地に生育する。
4. 生育状況
赤石山脈(三伏峠、荒川岳、千枚岳、大沢岳、兎岳、聖平)に生育するが個体数は少ない。
5. 減少の主要因と脅威
登山者の踏みつけ、シカ食害、生育環境の変化による植生の遷移などがあげられる。
6. 保護対策
シカ食害の影響が大きく、生育地を含む高山稜線にはシカ対策が必要である。
(静岡県版レッドデータブックより)