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１．種の解説
多年草。高さ40～100 cm。茎は斜上して上部で1～3回分枝する。根出葉は花期にも存在し、大型で1個、2～4回3出複葉で長さ15～30 cm。茎葉1～2個あり、長さ10～20 cm。花期は7～8月。総状花序の柄は著しく長く、数個の花をつける。花は径3～4 cm、下向きに開く。小苞は長さ4～12 mm。萼片はやや肉質の広楕円形で長さ1.5～2 cm、淡紅紫色。花弁は倒卵形で長さ1～1.2 cm、淡紫色。袋果は2～4個、長さは1.5～2 cm。近縁種はない。
２．分布
日本固有種で、本州（岩手県～静岡県、紀伊山地）、四国に分布する。県内では東部、中部、西部に分布する。
３．生育環境
亜高山帯から温帯上位の林内に生える。
４．生育状況
静岡県植物誌（1984）には伊豆を除く各地の記録があるが、産地及び産量ともに減少していると思慮される。
５．減少の主要因と脅威
園芸採取が主要因である。
６．保護対策
採取を防ぐために、分布の情報を公表する際には、慎重な配慮の必要がある。
（静岡県版レッドデータブックより）