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ミヤマハナワラビ
小型の夏緑性シダ植物。根茎は短く、葉を1枚出す。葉は担葉体、栄養葉、胞子葉に分化する。担葉体は葉の長さの6~8割を占め、栄養葉は広卵形で2回羽状に深裂、羽片は披針形で深裂、裂片は長楕円形となる。胞子葉は栄養葉と同長くらいで円錐形、長さ1~6 cmほどで、2回羽状に分岐する。
1.種の解説小型の夏緑性シダ植物。根茎は短く、葉を1枚出す。葉は担葉体、栄養葉、胞子葉に分化する。担葉体は葉の長さの6~8割を占め、栄養葉は広卵形で2回羽状に深裂、羽片は披針形で深裂、裂片は長楕円形となる。胞子葉は栄養葉と同長くらいで円錐形、長さ1~6 cmほどで、2回羽状に分岐する。
2.分布
国外ではロシア、中国東北部、シベリア、ヨーロッパ、カナダ、北米などに分布する。国内では、北海道、東北地方南部、中部地方などに分布する。県内では、東部(富士山)、中部(南アルプス)に分布する。
3.生育環境
高山帯の向陽の岩間、草原などに生育する。
4.生育状況
産地、個体数ともにきわめて少ない。胞子によって繁殖するが生育適地は少ない。
5.減少の主要因と脅威
自然の遷移と踏みつけによる減少が懸念される。
6.保護対策
登山道などで踏みつけなど人為による減少を防ぐ必要がある。
(静岡県版レッドデータブックより)