logo

コンテンツ詳細

クラガリシダ

常緑性シダ。外見はシシランに似る。根茎は短く這う。葉はひも状で、長さ40 cmに達する。胞子嚢群は葉軸の両側の溝につく。葉軸は葉の表面は窪み、裏面は突出する。
1. 種の解説
常緑性シダ。外見はシシランに似る。根茎は短く這う。葉はひも状で、長さ40 cmに達する。胞子嚢群は葉軸の両側の溝につく。葉軸は葉の表面は窪み、裏面は突出する。
2. 分布
国外では台湾、中国、インドに、国内では本州(中部地方以西)、四国、九州に分布する。県内では中部と西部に分布する。
3. 生育環境
空中湿度の高い自然林の古木樹幹や岩上に着生し垂れ下がる。
4. 生育状況
旧水窪町などに生育する。ほとんどの生育地が失われた。
5. 減少の主要因と脅威
山林伐採、河川開発などによる生育地の消失、空中湿度の低下などで、絶滅するおそれがある。
6. 保護対策
空中湿度の高いところに生育するので、現存する生育地は周辺部もふくめ広く保全することが重要である。また、着生する古木・大木の保存も重要である。
(静岡県版レッドデータブックより)

動画