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フジチドリ

樹木に着生する多年草。高さ4~7 cm。葉は下方1枚、4~5 cm線状倒披針形で円頂、上に小形線状披針形の1葉と、さらに小型の葉状の苞がある。花期は7月。花は2~5個、淡紅色、唇弁は長楕円形で中部両側に1対の耳状小片あり。距は楕円形で短い。和名は、富士山で発見されたことに由来する。
1. 種の解説
樹木に着生する多年草。高さ4~7 cm。葉は下方1枚、4~5 cm線状倒披針形で円頂、上に小形線状披針形の1葉と、さらに小型の葉状の苞がある。花期は7月。花は2~5個、淡紅色、唇弁は長楕円形で中部両側に1対の耳状小片あり。距は楕円形で短い。和名は、富士山で発見されたことに由来する。
2. 分布
日本固有種で、本州(青森県、秋田県、新潟県、山梨県、静岡県)に分布する。県内では、東部(富士山、愛鷹山)、中部(安倍峠)、西部(白倉国有林)に記録があるが、近年確認されていない。
3. 生育環境
温帯のブナの樹幹上に着生する。
4. 生育状況
近年確認されていない。
5. 減少の主要因と脅威
山林伐採やブナなどの古木の枯死で減少した。
6. 保護対策
確認された場合は、産地の公開に配慮することの他、慎重な配慮が必要である。
(静岡県版レッドデータブックより)