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キタダケデンダ
高山性の夏緑性シダ。葉は長さ15 cmほどに達し、根茎は直立状を呈する。一見して、同属イワデンダの趣きがあるが、羽片は中~浅裂、葉柄の関節は、葉柄の半分からやや上の所にある。基部にやや密な鱗片があり、根茎、葉柄基部の鱗片は、卵状披針形から披針形を呈する。
1.種の解説高山性の夏緑性シダ。葉は長さ15 cmほどに達し、根茎は直立状を呈する。一見して、同属イワデンダの趣きがあるが、羽片は中~浅裂、葉柄の関節は、葉柄の半分からやや上の所にある。基部にやや密な鱗片があり、根茎、葉柄基部の鱗片は、卵状披針形から披針形を呈する。
2.分布
国外では朝鮮半島、中国、ロシア東部に、国内では北海道、本州(中部地方南アルプスと八ヶ岳)の高山に分布する。県内では中部(南アルプス)に分布する。
3.生育環境
高山帯の岩の割れ目などに、きわめて稀に生ずる。
4.生育状況
近年生育が確認されておらず、生育環境の悪化、その他なんらかの理由で、県内では絶滅している可能性があることも懸念される。
5.減少の主要因と脅威
岩場の岩壁崩落など生育環境変化、登山者の増加による絶滅が危惧される。
6.保護対策
生育地の再確認が急務である。早急な保護対策、登山道の指定などの対策により、絶滅回避をする必要がある。
(静岡県版レッドデータブックより)