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クロクモキリソウ

多年草。高さ30 cm。茎は肥厚して球状。葉は2枚で楕円形。縁は細かく縮れる。幅5~7 cm、長さ10 cmほどである。花期は6~8月。花茎に5~10個ほどの花をつける。花は暗紫色で唇弁は厚く、垂直に外曲する。近縁のフガクスズムシは、樹上に着生し、花茎の高さは3~10 cm、葉も1.5~5 cmと小さい。 長野県で発見され、県内では2014年に確認された。オオフガクスズムシとの類縁関係も今後の検討課題である。
1. 種の解説
多年草。高さ30 cm。茎は肥厚して球状。葉は2枚で楕円形。縁は細かく縮れる。幅5~7 cm、長さ10 cmほどである。花期は6~8月。花茎に5~10個ほどの花をつける。花は暗紫色で唇弁は厚く、垂直に外曲する。近縁のフガクスズムシは、樹上に着生し、花茎の高さは3~10 cm、葉も1.5~5 cmと小さい。
長野県で発見され、県内では2014年に確認された。オオフガクスズムシとの類縁関係も今後の検討課題である。
2. 分布
日本固有変種で、本州中部に、県内では東部と中部に分布する。
3. 生育環境
冷温帯の林床や苔の生えた岩上などに生育する。
4. 生育状況
大井川源流部地域では、場所によってはかなりの密度で生育しているが、他では非常に少ない。
5. 減少の主要因と脅威
森林伐採とシカによる食害が減少の主要因である。園芸採集も脅威である。
6. 保護対策
生育地にシカの防護柵を設置し保護する必要がある。
(静岡県版レッドデータブックより)
写真提供:特定非営利活動法人静岡県自然史博物館ネットワーク