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クロヒカゲモドキ
開張およそ60 mm。暗褐色の地色の翅表に3個、翅裏に9個の眼状紋をもつ。年1回7月上旬より発生し、9月初旬まで見られる。幼虫の食餌植物はススキ、オオアブラススキなど。幼虫で越冬する。夕暮れ薄暗くなってから活発に活動する。
1.種の解説開張およそ60 mm。暗褐色の地色の翅表に3個、翅裏に9個の眼状紋をもつ。年1回7月上旬より発生し、9月初旬まで見られる。幼虫の食餌植物はススキ、オオアブラススキなど。幼虫で越冬する。夕暮れ薄暗くなってから活発に活動する。
2.分布
国外では朝鮮半島、中国、ロシア南東部に、国内では本州、九州、四国に分布する。県内では安倍川流域以西の山地に分布し、富士山、伊豆半島には分布しない。
3.生息環境
やや暗い谷沿いの雑木林や、その周辺で見られる。日中は林内にいてあまり活動しないが、夕暮れ薄暗くなると林道などの開けた空き地に出てきて活発に活動を始める。
4.生息状況
1980年代の終わりまでは標高およそ1,000 m以下の安倍川以西の山地に比較的広く記録があるが、1990年代になって特に低山地からの記録が少なくなった。2000年代の初め以降、調査を各地で綿密に行うことにより各地から生息が確認されるようになった。
5.減少の主要因と脅威
2次林である雑木林や疎林は人手が入らないと荒廃や植生遷移が進みやすく、暗い樹林になることが要因の一つとみられる。
6.保護対策
里山や山間地の森林の整備が進むことが望まれる。
(静岡県版レッドデータブックより)
写真提供:特定非営利活動法人静岡県自然史博物館ネットワーク