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スルガセモンササキリモドキ
体長オス14.5 mm、メス16.5~18.0 mm。体は淡い黄緑色で、前胸背板のチョコレート色の紋がオスでは特に美しい、小型のササキリモドキ科昆虫である。前翅、後翅とも完全で、飛翔する。他に日本から近似の種が3種記載されているが、識別は難しい。成虫は8~10月に見られる。
1.種の解説体長オス14.5 mm、メス16.5~18.0 mm。体は淡い黄緑色で、前胸背板のチョコレート色の紋がオスでは特に美しい、小型のササキリモドキ科昆虫である。前翅、後翅とも完全で、飛翔する。他に日本から近似の種が3種記載されているが、識別は難しい。成虫は8~10月に見られる。
2.分布
日本固有種で、静岡県、愛知県、長野県などに分布する。県内では大井川上流の畑薙ダム周辺、藤枝市高根山及び浜松市(旧水窪町)兵越峠で確認されている。静岡市赤石温泉が基準産地である。
3.生息環境
ブナ帯のクリ、ミズナラなどの良好に残されている落葉広葉樹林に生息し、スギ、ヒノキなどの人工林地帯では通常見られない。
4.生息状況
通常の採集方法では確認することが難しいため、詳しいことはわかっていない。夜間調査や灯火採集で確認されるが、県内いずれの生息地においても確認される個体数は非常に少ない。
5.減少の主要因と脅威
自然度の高い森林の伐採が本種の生息に脅威となると考えられる。
6.保護対策
特になし。
(静岡県版レッドデータブックより)