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タカネヒナバッタ
体長オス16.0~20.7 mm、メス18.3~23.5 mm。体全体黄色みが強い点で、近縁の他のヒナバッタ類から区別される。通常は前翅に斑紋を欠く点も特徴となっている。6月頃成虫が出現し、10月までは見ることができる。
1.種の解説体長オス16.0~20.7 mm、メス18.3~23.5 mm。体全体黄色みが強い点で、近縁の他のヒナバッタ類から区別される。通常は前翅に斑紋を欠く点も特徴となっている。6月頃成虫が出現し、10月までは見ることができる。
2.分布
国外ではロシア、中国、モンゴルに、国内では北海道、本州に分布する。北海道の記録は誤同定の可能性がある。静岡県からは正式に記録されたものはないが、東部と中部に分布する。富士山中腹と南アルプス南部の標高1,300~1,500 m付近で採集されている。静岡県が分布の南限となる。
3.生息環境
ブナ帯の林道沿いにあるイネ科の草地や牧場、スキー場周囲の草地などで、日当たりは良く草丈は高くない場所である。
4.生息状況
ある程度面積的にまとまった草地では生息数は多い場合があるが、県内ではふつう生息密度は低く、生息環境は連続していないため局所的な分布をしている。遷移の進行によって姿を消した場所もある。
5.減少の主要因と脅威
遷移の進行、草地開発などによる生息環境の悪化により生息地が消失した場所がある。道路沿いの小規模な草地は知らない間に消失する場合が多い。
6.保護対策
特になし。
(静岡県版レッドデータブックより)