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サトキマダラヒカゲ

開張およそ60~65 mm。表面は黒褐色の地に明るい褐色の斑紋が全面を覆う。オスメスとも斑紋に大きな違いはない。幼虫の食餌植物はネザサやモウソウチクなど。蛹で越冬。成虫は5~6月と7月下旬~8月に2回発生する。クヌギなどの樹液や動物の糞などに集まり吸汁する。
1.種の解説
開張およそ60~65 mm。表面は黒褐色の地に明るい褐色の斑紋が全面を覆う。オスメスとも斑紋に大きな違いはない。幼虫の食餌植物はネザサやモウソウチクなど。蛹で越冬。成虫は5~6月と7月下旬~8月に2回発生する。クヌギなどの樹液や動物の糞などに集まり吸汁する。
2.分布
日本固有種で、北海道、本州、四国、九州に分布している。南千島の国後島にも生息する。県内では伊豆半島をはじめ標高ほぼ0~1,000 mの県下全域に分布している。
3.生息環境
主として標高の低い平地や里山のメダケやモウソウチクなどの竹林、ネザサの群落に生息し、時に標高の高いスズタケなどの群落でも採集されることがある。成虫は樹液を吸汁するのでコナラ、クヌギ、ヤナギなどの林が重要となる。
4.生息状況
以前は最もふつうに見かける種であったが、ここ10年ほどは個体数が激減している。その傾向は静岡市とその周辺で顕著である。西部、東部では激減とまではいかなくても個体数が減少している。
5.減少の主要因と脅威
以前は多くの個体が見られた低山地で激減した要因は明らかではないが、竹林が密生し過ぎたことや成虫の餌となる樹液などを出す雑木林が減少していることも要因の一つと考えられる。
6.保護対策
里山が放置されることなく何らかの整備が進めば回復の期待はある。
(静岡県版レッドデータブックより)
写真提供:特定非営利活動法人静岡県自然史博物館ネットワーク