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ヒラマキガイモドキ
池沼などに生息する小型の円盤状の淡水貝。殻径5 mm、殻高1.5 mm前後。殻は褐色半透明で光沢がある。生態的には右巻きのように見えるが、構造的には左巻き。螺塔中心部はへこみ、殻径の1/5程度を残して体層により覆われる。体層上面内側には数本の直径方向の襞がある。殻底は平らで、臍孔はへこむ。
1.種の解説池沼などに生息する小型の円盤状の淡水貝。殻径5 mm、殻高1.5 mm前後。殻は褐色半透明で光沢がある。生態的には右巻きのように見えるが、構造的には左巻き。螺塔中心部はへこみ、殻径の1/5程度を残して体層により覆われる。体層上面内側には数本の直径方向の襞がある。殻底は平らで、臍孔はへこむ。
2.分布
国外では東アジアに、国内では北海道から沖縄にかけて分布する。県内でも広い範囲で見つかっているが、産地は少ない。
3.生息環境
池沼や流れの緩い小河川に生息する。泥底や水草上に生息する。
4.生息状況
いずれの産地でも個体数は少ない。静岡県では近似のヒラマキミズマイマイに比べ、産地も個体数も少ない。
5.減少の主要因と脅威
かつては県内各地の流れの緩やかな陸水域にふつうに分布していたものと考えられるが、水質の悪化、水田の乾田化などにより減少していったものと考えられる。
6.保護対策
特になし。
(静岡県版レッドデータブックより)