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ヒラマキミズマイマイ
池沼などに生息する小型の円盤状の淡水貝。殻径7 mm、殻高1.5 mm前後。殻は褐色半透明で、生態的には右巻きのように見えるが、構造的には左巻き。螺塔は大きくへこむ。周縁には弱い角がある。殻底は平ら。
1.種の解説池沼などに生息する小型の円盤状の淡水貝。殻径7 mm、殻高1.5 mm前後。殻は褐色半透明で、生態的には右巻きのように見えるが、構造的には左巻き。螺塔は大きくへこむ。周縁には弱い角がある。殻底は平ら。
2.分布
日本固有亜種で、北海道から沖縄にかけて分布する。県内では各地の低地に分布するが、時に山間の湧水地などにも生息する。
3.生息環境
池沼や小河川の泥底や水草上などに生息する。湧水のあるところで個体数が多い。
4.生息状況
本県に分布するヒマキガイ科の中では産地・個体数とも最も多く、かつては水田や用水路などにもふつうに生息していたと考えられる。しかし、現在ではそのような場所では湧水があるなどの好条件がないと残ってはいない。
5.減少の主要因と脅威
生活排水による水質の悪化や水田の乾田化の影響が大きいと考えられる。
6.保護対策
特になし。
(静岡県版レッドデータブックより)