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荒川岳
3つの3千m峰(悪沢岳(3,141m)、中岳(3,083.7m)、前岳(3,068m))が連なり、荒川三山とも呼ばれる。日本百名山に選定されている。中岳から荒川小屋方面へ下るとシナノキンバイやハクサンイチゲからなる南アルプス最大級のお花畑が広がっている。シカの食害が甚大な南アルプスにおいてシカの侵入初期段階に環境省を主体とし静岡県や静岡市及び民間団体等が協力し防鹿柵が設置されたことで今なお広大なお花畑が守られている。南アルプス南部では最も生物多様性が豊かな山域と言われている。また、標高の最も高い悪沢岳山頂には赤石山脈の名前の由来となった、赤い石(チャート)が多く点在している。
【登山】
〇静岡県側ルート 4泊5日以上 ※熟練者向け
夏季臨時駐車場(畑薙第一ダム手前)もしくは沼平ゲートから椹島ロッジ等の宿泊者向け送迎バスを利用して椹島までの入山が一般的。沼平ゲートから徒歩での入山は片道6時間程要する。夏季臨時駐車場(畑薙第一ダム手前)もしくは沼平ゲートから椹島ロッジ等の宿泊者向け送迎バスを利用して椹島までの入山が一般的。椹島ロッジからの入山は、椹島ロッジ近くの井川神社脇の登山から東俣林道を20分程北上し、対岸への新しい吊り橋を渡る。登山道は序盤が特に急峻。途中、隣接する林道と2か所で交差する。なお隣接林道の通行は遠回りとなる。4時間程歩くと湧水が豊富な清水平に到着する。そこから、3時間程で千枚小屋に到着する。途中の標高2,400m付近には線状凹地に水が溜まった駒鳥池が存在する。千枚小屋から千枚岳、丸山、悪沢岳、中岳を経て荒川小屋に至る。千枚小屋から荒川小屋はコースタイムで5時間程。前岳へは中岳の分岐から5分程西側に進むとたどり着ける。ただし、前岳山頂は崩壊による浸食が激しいため要注意。