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カモメラン
多年草。高さ10~20 cm。根は紐状である。茎は翼がある。葉は広楕円形で長さ4~6 cm、幅2~5 cm、1個である。花期は5~6月。苞葉は花の下に1個つき長楕円形。花は2個で淡紅色、稀に白色。萼片と花弁には覆輪状に濃い紅紫色の縁がある。唇弁は広楕円形で先が丸く紅紫色の斑点がある。近縁種のハクサンチドリは葉や花の数がより多く、唇弁の先が尾状鋭尖頭である。
1. 種の解説多年草。高さ10~20 cm。根は紐状である。茎は翼がある。葉は広楕円形で長さ4~6 cm、幅2~5 cm、1個である。花期は5~6月。苞葉は花の下に1個つき長楕円形。花は2個で淡紅色、稀に白色。萼片と花弁には覆輪状に濃い紅紫色の縁がある。唇弁は広楕円形で先が丸く紅紫色の斑点がある。近縁種のハクサンチドリは葉や花の数がより多く、唇弁の先が尾状鋭尖頭である。
2. 分布
国外ではサハリン、朝鮮半島、ウスリーに、国内では北海道、本州、四国に分布する。県内では東部、中部、西部に分布する。
3. 生育環境
温帯から亜高山帯で深山の湿気の多い林縁や渓流沿いの岩上に生育する。
4. 生育状況
富士山、南アルプス、旧水窪町で確認されている。株数は少ない。草地の中に、数株ずつがまとまって生えている。
5. 減少の主要因と脅威
園芸目的による採取が主要因である。
6. 保護対策
園芸採取を防ぐために、産地情報の公開には慎重な配慮が必要である。
(静岡県版レッドデータブックより)