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キタダケソウ

日本では北岳でしか生育が確認されていない南アルプス固有種。 環境省のレッドリストでは絶滅危惧2類に区分されている。 生育地は石灰岩地であり、カルシウムに富んだアルカリ性土壌は植物の生育には厳しい環境だがキタダケソウはその環境で生育している。この仲間は、北海道のアポイ岳に生育するヒダカソウとキリギシ山に生育するキリギシソウであり、こちらの生育地も蛇紋岩などのアルカリ性土壌である。 キタダケソウは盗掘被害が深刻でその個体数を大きく減らした。このため、環境省などによる盗掘監視などの取組が続けられている。 開花時期が雪解け直後(6月下旬)と早く、その頃の北岳は雪が深いため観察には雪山登山が必須となる。このため、十分な登山経験と体力のない登山者は目にすることのできない高嶺の花である。

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