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チョウノスケソウ

周北極要素を代表する植物。草のように見えるがしっかりとした幹を持つ木本植物。 ロシアの植物学者(マキシモビッチ)の研究を手伝っていた須川長之助が1889年に富山県立山で発見。チョウノスケソウは当時、欧州でも発見されていたが、シベリア-サハリンを経由し日本まで分布を広げていたことは知られていなかった。その後、欧州の学者達も長之助の標本を元に北極周辺の植物が氷(河)期に分布を広げたとする学説を立てることにつながった。和名は牧野富太郎が発見者にちなんで命名。 南アルプスでは開花時期が7月初旬と比較的早い。南部では山小屋開業が7月中旬以降のため花を見れる機会はそう多くない。乾燥した土壌を好み、悪沢岳頂上付近や光石(岩)周辺などで見られる。 学名はDryas octopetala。Dryasは氷(河)期の時代の名称であるヤンガードレアスから、octopetalaは八枚の花弁。アイスランドの国花。

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