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クロユリ

その名の通り黒い花弁を展開するユリ科の多年草。湿性環境を好み雪田や雪溜まり箇所などに生育する。可憐な姿が登山者に人気。このクロユリは独特の匂いを発しており、その匂いでハエをおびき寄せ受粉を手助けしてもらっている。しかしながら、種子が結実することは稀で主に地中にある鱗茎が分離し、クローンを作り出す栄養繁殖で個体数を増やしているようである。 花言葉は『恋と呪い』という意味深げなもの。『恋』の部分は、この花を誰にも気付かれずに、好きな人のそばに置くことが出来れば、両思いになれるというアイヌ民族の伝承に由来すると言われている。一方で『呪い』は加賀藩の戦国武将 佐々成政に由来していると言われている。側室のさゆりの密通(裏切り)を疑った成政はさゆりを殺害してしまう。その際に『立山にクロユリが咲いたら佐々家は滅亡する。』という言葉を遺したとされる。

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