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川狩り

「鉄砲堰」と呼ばれる堰を作り、その上流に大量の木材を貯めた後に堰を決壊させ下流に木材を輸送する方法。 南アルプスの静岡県側では大正時代末期から昭和40年代頃まで大井川流域の木材が大量に伐採された。現在、「中の宿」、「椹島」、「二軒小屋」と呼ばれる箇所は以前は会所と呼ばれ林業の作業拠点であった。この会所に4月に作業員が入り、5月から7月までは伐採と造材に汗を流した。9月に入ると「川狩り」の準備が開始され、川狩りにより下流の島田まで延長150kmに及ぶ大井川を2か月余りを費やして輸送した。川狩りの最盛期(1924年)には約800人程がこの仕事に従事したとされる。この川狩りはダム建設により終焉を迎え、以後の木材輸送は森林鉄道、トラック輸送へと変遷していく。 川根本町犬間の接岨峡温泉近くにある「資料館やまびこ」では、鉄砲堰の大型模型と川狩りの歴史が詳しく展示されている。