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キバナノアツモリソウ
多年草。高さ10~30 cm。葉は互生であるが、接近して2枚に向かい合ってつき、長さ10~15 cm、幅4~10 cm。茎や子房とともに腺毛がはえる。花期は6~7月、細長い花茎の先に、横向きに1個の花をつける。花は径3 cm。袋状の唇弁は広く開口し、側花弁とともに茶褐色の斑点がある。
1. 種の解説多年草。高さ10~30 cm。葉は互生であるが、接近して2枚に向かい合ってつき、長さ10~15 cm、幅4~10 cm。茎や子房とともに腺毛がはえる。花期は6~7月、細長い花茎の先に、横向きに1個の花をつける。花は径3 cm。袋状の唇弁は広く開口し、側花弁とともに茶褐色の斑点がある。
2. 分布
国外ではカムチャツカ半島、アリューシャン列島からアラスカに、国内では北海道、本州(東北地方南部~中部地方)に分布する。県内では東部、中部に分布する。
3. 生育環境
亜高山帯から冷温帯の落葉樹林内と草原に生育する。
4. 生育状況
静岡県植物誌(1984)に富士山と南アルプスの記録はあるが、前回(2004年)調査でも、今回の調査でも確認できていない。
5. 減少の主要因と脅威
草原の減少と園芸採取が減少の主要因であり、シカによる食害も脅威である。
6. 保護対策
「静岡県指定希少野生動植物」に指定されている。生育地の確認が必要である。
(静岡県版レッドデータブックより)