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ホテイアツモリソウ
多年草。高さ30~50 cm。葉は長さ10 cm、幅6 cmほどで茎を抱く。花期は5~7 月。茎の先端に1個の花をつける。背萼片は広卵形で長さ5~7 cm。唇弁は長さ約4 cm、幅約3.5 cm、正面から見ると横長の袋状である。
1. 種の解説多年草。高さ30~50 cm。葉は長さ10 cm、幅6 cmほどで茎を抱く。花期は5~7 月。茎の先端に1個の花をつける。背萼片は広卵形で長さ5~7 cm。唇弁は長さ約4 cm、幅約3.5 cm、正面から見ると横長の袋状である。
2. 分布
国外ではロシア沿海州、中国東北部に、国内では北海道、本州(中部)に分布する。県内では中部(南アルプス)に分布する。
3. 生育環境
亜高山~高山帯下部の草原や林内に生育する。
4. 生育状況
南アルプスに局所的にかなり生育していたが、前回(2004年)調査時も今回の調査でも確認できていない。
5. 減少の主要因と脅威
園芸採取とシカによる食害が減少の主要因である。
6. 保護対策
種の保存法に基づく「特定第一種国内希少野生動植物種」及び「静岡県指定希少野生動植物」に指定されている。シカによる食害を防ぐこと。
(静岡県版レッドデータブックより)

写真提供:特定非営利活動法人静岡県自然史博物館ネットワーク