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オオサクラソウ

多年草。高さ15~50 cm。根茎は短く横に這う。葉は円心形で径5~12 cm、縁は7~9中裂する。花期は6~7月。花柄は1~1.2 cmで細毛がある。萼は筒形で長さ6~10 mm。花は濃紅紫色で径2 cm、4~8個を1~2段の輪状につける。近縁種のイワザクラは葉径が1.5~7 cmである。
1. 種の解説
多年草。高さ15~50 cm。根茎は短く横に這う。葉は円心形で径5~12 cm、縁は7~9中裂する。花期は6~7月。花柄は1~1.2 cmで細毛がある。萼は筒形で長さ6~10 mm。花は濃紅紫色で径2 cm、4~8個を1~2段の輪状につける。近縁種のイワザクラは葉径が1.5~7 cmである。
2. 分布
日本固有変種で、北海道、本州に分布する。県内では中部(南アルプス)に分布し、南限自生地である。
3. 生育環境
亜高山帯上位の谷筋の湿地に生育する。
4. 生育状況
産地は限定的であり、ごく一部でのみ確認されている。産量はそれほど多くはない。
5. 減少の主要因と脅威
登山者による踏圧が主要因である。林道整備、森林環境の遷移及び伐採、園芸採取による減少、シカの踏み荒らしなどの影響も懸念される。
6. 保護対策
「静岡県指定希少野生動植物」。静岡市などにより防鹿柵が設置されているほか、環境省新宿御苑内に種子が保存され、保護増殖が図られている。登山道を木道にして踏圧の防止が望まれる。
(静岡県版レッドデータブックより)